それぞれの踊りのちに、に

北海道での公演が終わってのらりくらりと、数日後には富山の新幹線に駆け込んでいる。

 

新幹線の切符を変更するのにいくらかかるのかどくどくしながらも、駅員に自ら訊くことで正々堂々としている妙なアピールをしつつ。今日は乗り換えをひとつずつ間違えつつも、どうにかそれぞれの要件に間に合っている。という日なのかもしれないと勝手に関連付けながら多分関係ない。

 

北海道のことについて、東京に帰ってからも体が思い出し続ける。

 

舞台にあがる瞬間に、やはり一人であること、人と一緒につくることをしていたとしても、舞台上では孤独であることを改めて実感と、その孤独があるからこそ「立てる」という実感も同時に起こる。

 

それは他者に対して閉じる「孤独」ではなく、むしろ、他者と関わる上で必要な「孤独」で、だからこそ他者と関わることが出来ると感じている。

 

「何か」の「誰」であるよりも前にある個人、「孤独」というものを肯定的に提示したい。

 

主張ではなく、提示。その孤独は愛するものと言っても良いかもしれない。

 

心が思い出し続ける。

 

3日間ほど泊めていただいた家で穏やかな豊かな時間を過ごすことが出来たことが、今回の作品における身体にとって大切な一部になった。

 

作品を通り越して、その豊かさに触れられたことが尊く感じる。

 

波のように繰り返し体が思い出して心が溢れそうになり、その体験の大きさに気づかされる。

 

また北海道で踊れることを願いながら。

巡礼のごとく、ご縁を結びたい土地に、人に、足を運びます。




(photo by yixtape)





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