それぞれの踊りのちに、いち

イエロービジョンでは、ずっと昔から見続けてくれたお客さんから、ずっとすすめられていた音楽家である國仲勝男さんとようやくセッションすることが出来ました。


また、数年前にいくつか共演しました本田ヨシ子さんとの再会もまた、過去の自分に振り返ることが出来て、今の自分を捉え直すことにもなりました。

 

おふたりと、またお客さんのおかげで、イエロービジョンのこれまで踊った中ではもしかしたら一番小さい踊り場、半畳ほどの『場』によって、今まで追求し続けてきた踊りがようやく見えてきました。

 

踊る身体がしなやかに、自然の摂理のごとく無駄なく研ぎ澄まされた動きが好きです。

でも、本当に心惹かれるもの、見たいものは、人が一瞬一瞬を戸惑い、迷いながらも決断していく姿に心動かされます。

 

もしかしたら無駄かもしれない、でも必要である、そのぎりぎりの緊張感、何が起きても柔軟に飲み込んでいく動きとの揺らぎが、とても人間臭く感じられる。

 

その人間臭さに憧れを抱いているのかもしれません。


ある種の人間の情けなさ醜さを抱いた美しさが見たいと、そのために日々の訓練と鍛錬による積み重ねられた習慣があり、培ってきた技術を手放した時に見えてくるそのダンサーの身体を受け止めたい。

 

踊り始めるその一歩または一手をずっと続けていきたい。

 

改めて、そのことに気づかされたひと時でした。

初めて出会うお客さんから抱きしめられたり、私の動きを真似てみせてその感動を伝えてくれた時に、その人の身体から立ち現れるものに、逆に感動してしまった。


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