ふたつの身体の紹介です①
今日からはじまっています!!
『石っころと砂つぶの会話』に出演するダンサーを、
作曲家である今回の演出振付をしているmagi.さんが紹介しています。
こちらにも転記しますね。
尾花藍子さんは私の親友でもあり、彼女に是非触れて観ていただきたいです。
お楽しみに!
magi.'s massange
尾花藍子さんに始めて会ったのは
あるイベントに出たとき。お互い出演者でした。
その日はたぶん、お互いちゃんと覚えてなかった。
この日、お互い作品に出たり、出てもらったりという関係に
なるとはまったく考えていなかった。
確か2年前、ある時再会するきっかけがあって、
その時に見たソロ作品が自分のツボにはまりまくったということを今もよく覚えています。
一つ一つの所作、装置や場所、お客さんとの関係性が、完璧にはまっていたゆえに、
これが舞台だということを忘れるくらいに引き込まれてしまったのです。
そのあとから、よく絡むようになってきたと思います。
今では演出として作品を作っていることが多いです。私も演者や音響として、手伝っています。
人間の核心にあるもの―すなわち、人間であれば何かしら通じて共鳴する要素―を地上まで引きずり出して確実に舞台で体現し、
作品を見た人の心をつかんで、帰った後も離さない。
特に、空間の使い方、場所や身体の関係性は
ひきこまれるものがありますよ。
来年には演出作品の新作をいくつか発表する予定で、
日本の若手のパフォーマンスシーンで見逃せない人になることは間違いありません。
今回演出をしていて、
彼女自身の身体の使い方が大きく変化していくのを目の当たりにしました。
前から持っている、触れた瞬間に皮膚が切れそうなほどの鋭さと、構成上の丁寧さに加えて
ある、「洗練された」ものが加わりました。
彼女なしには、この作品を作ることはできなかった。
それだけは確かです。
尾花藍子
東京都出身 東京都在住。
美大卒業後、パフォーマンスという形態を選び作品をつくり始める。
2011年、『今ここにいること』『身体と空間を展示する』というコンセプトで
1週間1日中休憩なしでパフォーマンスをし続け変化する様子を提示する『自動遊記』を発表。
近年は、『他者と共存する際に生まれる縛りの中でどう在るか?』という問いが生まれ、振付・演出という手法を用いて表現活動を展開。
関係性の構造という器を
創作することで、その上に在る生身の個々の『今ここにいる』
人間の色味を暴きたいと考える。
物事の1瞬を静止画に見立て空間構成をし、
舞台の上に何重にも描き重ねる。
幾重にも色を塗り重ねた1枚の抽象絵画を鑑賞した後のような
感覚になる舞台作品を目指している。
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